Running Lean 覚え書き③

Running Lean 覚え書き① - uramonk's blog
Running Lean 覚え書き② - uramonk's blog

Running Lean 覚え書き③は「プランで最もリスクの高い部分を見つける」です。
第3部は4章と5章で成り立っており、第1章で示されていた手順2に該当します。

第4章 ビジネスモデルの優先順位

リスクとは
  • 製品リスク
    • 課題、ソリューション、独自の価値提案、主要指標
  • 顧客リスク
  • 市場リスク
    • 既存の代替品、収益の流れ、コスト構造、圧倒的な優位性
ビジネスモデルの比較

目的:十分に大きな市場を持ち、製品の周りにビジネスを構築でき、製品を必要とする顧客に近づけるビジネスモデルを見つけ出す。

  • 評価基準(優先順位の高い順)
    • 顧客の不満レベル(課題)
      • 顧客セグメントに優先順位をつけ、課題を3つ挙げる
    • 近づきやすさ(チャネル)
    • 価格と粗利益(収益の流れとコスト構造)
    • 市場規模(顧客セグメント)
    • 技術的実現可能性(ソリューション)
外部の意見を求める
  • ビジネスモデルは最低でも自分以外の誰か一人と共有する
  • スライドを10枚にするのは止める
    • インタビューに必要なのはピッチよりも学習★具体的にどういう資料を作ればいいか?
  • 20%を準備に、80%を対話に使う
  • 具体的な質問をする
  • 「アドバイザーパラドックス」に気をつける
    • アドバイザーの言葉を決定や検証と思わない。リスクの特定や優先順位をつけるための手段

第5章 実験の準備

課題チームと解決チームを作る
  • 部門のことは忘れる
    • リーン・スタートアップでは部門は邪魔。2つのチームを作る。
    • 最初は1つのチームで両方の役割を担ってもいい。
    • 課題チーム
    • 解決チーム
      • 建物の中での活動。開発、テスト、リリースのデプロイなど
  • 絶対に必要な3つの要素
  • 課題/解決チームの外部委託は慎重に
    • すばやいイテレーションと学習の両方が犠牲になってしまう
    • 顧客について学習することは絶対に委託してはいけない
効果的な実験
  • 速度・学習・集中を最大化する
    • 速度は「構築−計測−学習」のループで計測できる
    • 顧客についての学習も必要
    • 注目されないが集中も必要
  • 主要指標と目標を特定する
    • 達成すべき学習や指標に集中する
  • 学習に必要な最も小さいことをやる
    • 製品以外の何かを構築して仮説をテストできる
  • 反証可能な仮説
    • 書きだした仮説を反証可能な仮説に変える
      • 間違いがはっきるとわかる文
  • 定性的検証と定量的検証
    • 最初の目標は強いシグナルを受け取ること
    • 5人の顧客インタビューで十分
    • 否定的な強いシグナルは仮説を改善するか破棄する
    • 肯定的な強いシグナルは、仮説を定量的に検証してもよいということ
イテレーションのメタパターンをリスクに適用する

中途半端な学習や否定的な学習でやる気を失い、早々にピボットや実験中止をしてしまうことに注意。
肯定的な学習から必要以上に楽観的になると後で行き詰まる。
目標をしっかり設定し、実験が「段階的なイテレーション」となるように学習を積み重ねていく。

  • ステージ1:課題を理解する
    • 課題、顧客セグメント、既存の代替品
  • ステージ2:ソリューションを決定する
  • ステージ3:定性的に検証する
    • 独自の価値提案、チャネル(アーリーアダプターをどう探すか)、収益の流れ(お金を払ってもらえるか)
  • ステージ4:定量的に検証する
    • 主要指標、チャネル(どう広範囲の顧客に連絡するか)、コスト構造

ここまでだと実験の準備だけなので、まだどう実験したらいいかがわからないですが、次の章から実験方法となります。